よくばりすぎたねこ

よくばりすぎたねこ
さとう わきこ
PHP研究所 (1980/03)



一匹のねこが、ある日、ひよこを見つけました。
ねこの大好物は・・・そう、鳥ですよね。さっそくごちそうにありつこうと、ねこは餌をまいて、ひよこをおびきよせはじめます。
首尾よくえさを食べはじめたひよこをみて、ねこはどんどん欲張りになっていって・・・・

最後のオチにもっていく、「積み上げ」の展開が見事。見開き単位でテンポ良く進むお話です。
さとうわきこさんの、簡潔で明瞭な文章と絵が、見事にマッチした一冊。
どんどんふくらむ、ねこの想像(妄想!?)が何ともリアル。大人にとっては、ちょっと身につまされるかもしれません・・・。教訓話の「イソップ童話」をイメージさせるあじわいです。

《読み聞かせのポイント》

「あひる」と「かも」の生態の違いについて、読み聞かせのときに読み手が理解しておくのがポイントのひとつと言えるでしょう。「何でそうなるのか」わかっていないと、オチの意味の理解とおもしろさが半減してしまいます。

ヒントとしては・・・「あひる」は、かもを家畜化したもので、ほとんど飛べません。
「かも」は、「まがも」とも呼ばれ、あひるの先祖。空を飛びます。
この違いを、お子様に説明してあげるといいでしょう。
あとは、わかりやすい文章と、どんどんひろがるねこのイメージの世界を楽しみながら、自由に読み進めてあげてください。
「もっともっとおもちゃが欲しい」「あのお菓子が欲しい」といった、お子様のおねだりにおきかえて、親子で話し合ってみてもいいでしょう。ご両親にとっては、ご自分の心を見つめ直す、ちょっぴりほろ苦い一冊になるかもしれません。
単純な設定で、ストレートに描いているからこそ、真理がクッキリとあぶり出される・・・絵本ならではの力強さがあじわえます。
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